第2回地表面ゼミ
2003/5/20 10:00- @Kanae Lab.
- コリオリ(転向)力:
- 高層天気図:等気圧面で表示(高度をみる).また等温度線も高度線とほぼ一致.(一致しないところで典型的な地衡風でなくなる)
- 地衡風:高気圧と低気圧の間に垂直に吹く風.北半球:右直角方向,南半球:左直角方向(高→低の気圧傾度力に対して)
- 気圧傾度力とコリオリ力がつりあう風が地衡風.
地衡風速G=-1/ρf(f:コリオリ因子(2ωsinΦ))×dp/dn(気圧傾度力)
- また,加速度≒摩擦力(は小さい),コリオリ力に比べて小さいので無視.
- 赤道付近ではコリオリ力が小さいため,加速度が無視できない.→地衡風が吹かない.
- 高度が上がると,気圧傾度(≒温度勾配)が高くなる(気圧↓で密度↓のため?)→地衡風が強くなる
日本付近で温度勾配3℃/100kmだと,高度による地衡風増加は10m/s/km.
- 気温観測時は強制通風によって風速を一定にする必要がある.
- 乱流観測では追従性の高い測器で,細かいタイムステップでの温度・風速の変動を測定している.