気象学会分科会『アジアモンスーンオンセット』
2003/5/24 13:30- @エポカルつくば
13:30 趣旨説明:里村
- インドシナ半島で対流活動が早く活発になる(Matsumoto)
- ベンガル湾の低気圧が刺激してインドシナで始まる(Lieu2002)
- Chao&Chen(2001):大陸はあまり関係ない?水惑星でもモンスーンはオンセットする.
13:36 オンセットのメカニズム:川村
13:40 熱源:植田
- Halley(1686)→Hadley(1785)→Matsuno&Gill(1980)
- モンスーンとは『非断熱加熱』.
- Chao&Chen:ITCZの南北移動のみでモンスーンが発生する?ただ,いろいろ問題あり.
- 北からの擾乱の移流がプレモンスーンの降水と対応している.
- アジアモンスーン海上域のOLRの変動は,アフガニスタンの変動と逆相関.
- チベット斜面で凝結.熱源も斜面.
- プレモンスーンの昇温は3次元的にばらばら.対流圏のかなり上層で断熱昇温が起きている.
- モンスーンオンセットに風・雨に加えて『熱』を提案したい.
14:02 コメント:篠田
- 積雪面積と降水量に負の相関(1970−1985)
- モンスーンのメカニズムは時によって変わる!?(いつも同じではない)
14:18 オンセットのメカニズム:川村
14:47 コメント:鼎
安成:実際のオンセットをみろ.
15:00 水蒸気起源からみたオンセット:芳村
- 遠くで発生した水蒸気が届くのはなぜか?逆に近いところが入ってこないのはなぜか?つまり,降水の多いところを通るのか少ないところを通るのかの結果,変動がうまれているはず.そこをもう少し解析すべき:加藤さん
- 水蒸気起源の鉛直分布はどうなっているのか?:勝俣さん
→このモデルではみれない.
- 梅雨前線の北上と絡めて,中国・日本・東シナ海をみたい.:篠田さん
- インド洋の水が入ってきたとき,雨が降り始める地域(インドシナ)と降らない地域(インド?)があるが,その違いは?:樋口さん
- 降水量やその他の変化と,水蒸気起源の変化の関係は?:安成さん
- GCMにおいて,ベンガル湾上とインド洋上で挙動が大きく異なるようだ.水起源解析ではどうか?定量的に評価できるのか?:山崎さん
- 太平洋高気圧の張り出しをみたい:池田さん
- もっとたくさんの地域をみて,それらの違いを追っていくべき:梶川さん
- 現地の人は水蒸気起源の変化をどう感じるかな?:富田さん
→どうも感じないだろう.その前にさまざまな気象要素の変化を感じるかもしれない
- 地域区分について,地理的な区分のみではなく,SSTとかで区切っても良いのでは?:藤谷さん
- 年々変動について興味:里村さん
- 99年,2000年の雨の降り出しは早かった気がする:蔵治さん
16:26 モデル:鬼頭
- インドモンスーンは再現しやすい.
- 降水量のオンセットのパターンもまずまず