第48回水工学講演会
2004/3/17-18 @熊本大学
9:00 授賞式
- 一言ナシ。賞状とメダルがもらえました。うれしいな。
9:20- 河川計画セッション
- アンケート等、社会科学っぽいメソッド。
- サンプル数が少なかったり、数値がうそっぽかったり、どうも胡散臭い。
- 淀川河川公園:27億円/年の便益。一人当たり600円。うそくさい。
- 白川先生:『マクロに見て、環境用水の量は?』
- 貯水は時間的移動、導水は空間的移動
- 自然条件の差、上級財という性質により、地域差は大きいはず。
- 結果はださなかったが、クリアな発表。さすが。
10:50 水害セッション
- 差画像。基本はLANDSATの画像(高解像度・低頻度)。しかし、できるだけ同じ季節を見るため、NOAA(低解像度・高頻度)の同季節の
画像を加味しする。
- 洪水ハザードマップ:現在300市町村。
- リアルタイム雨量観測のケーススタディ
13:00 ダム・洪水
- 領域モデルを使った、100年降水の頻度予測。
- 花崎くん。ちょっと忙しそうか。
- メコン川の洪水が農業・漁業に与える影響:(当たり前だが)正の影響。
- 環境用水に似た研究:ある地域の需要量を求めるのではなく、供給量から地域の生長限界を示す。
14:25 大気陸面過程1
- SiBUC:都市と水田、どちらの影響が大きい?
- 領域モデル→街区モデル(500m)→ビルモデル(1棟)(排熱の日変化が生まれる)
- 街区モデルはちょっとトリッキー(もともと気温日変化をフォースしている)
- NDVIを使った蒸発散量の推定。単層モデル(バルク?)と比較。モデル同士の比較だが、良いの?
- 日野幹夫:『水理的』とは、ミクロでユニバーサルな法則を見出すことなのか?
- 裸地面蒸発量:土内での酸素の拡散係数を実験で求める。
- 土中での気相輸送が大きいところでは、新たな推定手法が効いてくる(砂漠とか)
3/18
9:00 大気陸面過程2:都市
- 冬はビルの高さまで逆転層。
- 人工排熱を顕熱(空冷式)・潜熱(水冷式)に分類。混合層高さが上昇。
- 水冷式によって、新たな水蒸気が供給され、降水量は増える。高い積雲に成長する。
- 東京では河川水温・水道水温が40年間で4℃上昇。夕立の後は下水水温が急に上がる。
- 福岡の夏、ケーススタディ:都心は冷めにくい。最高気温はわりと等しく分布。大気が安定したところでは、都心は顕熱を吸収しにくい、というこ
とか、放出し続けてるということか。
- 屋上緑化区画の水:土壌が少ないので、比較的早く肥料成分高濃度で排水されてしまうことが問題らしい。
- 打ち水:実験0.5度↓、計算2度。まきかたが悪かったんじゃない?(by日野)
10:45 大気陸面過程3:グローバル
- 谷口:マシントラブル。悲しい事件だね。ツールが実際に研究に使えるかは不明だなあ。谷口自身も研究の図は自作だし。検索に使えるのかなあ。
- 土壌水分分布は10〜20mスケールで傾斜の影響がでる。
- さまざまなデータを組み合わせて中国ワイ川の流量推定。
- AMSR-Eの改良版アルゴリズム:植生の高いところ、乾燥した雪面はむり。他はまずまず。10日コンポジット。
- 山田:がんばっていた。南北アメリカの違いはなぜ大きいかに突っ込まれていたが、簡単に言えるようにしよう。
- 芳村:時間オーバー。最近ダメだ。メカニズム解明に向かうのなら、流量も加えて。鉛直プロファイル。水平混合。
13:10 降水:レーダ等
- 渓流水同位体分布。降水同位体のある程度の時間空間平均値(代表値)として。
- 時間変動は気にしていないが、良い変動データをもっている。降水はとってないのかなあ。。。見たい。
- ゾーニングしてのナンチャラ効果は説得力がないなあ。
- TRMM:PR(レーダ)>TMI(放射計)
15:10 降水:
- NHMを使って、積雪予測:むずかしい。地表面をチューンすると少しよくなりました。
- NHMをつかって、東海豪雨:地形を変えても雨は降るが、その後の挙動がことなる。
- MM5をつかって、シンプル山雨、地形性降雨。:一つ一つはガウス曲線。重ねあわせで直線になる。
- MM5をつかって、シンプル山雨:シアーがあると、積雲はあまり発達しないが、風上に雨が降る。
- RAMSをつかって、地形性降雨:東西風とLCLに直線関係。
総評
- 各種領域モデルを用いた研究が多くなってきた。しかし、どうもツッコミが甘いか。人によるけど。全体的にモデル依存の研究だが、それでよいの
かは疑問。
- 都市は結構詰まってきた気がする。いうても神田先生のところばかりだが。