森林学会
2005/3/29-30@北海道大学
- 11:30、千歳空港到着。札幌には12時過ぎ到着。歩いて北大に向かう。雪解けの水が歩道をぬらして、結構汚い。。。
- 14:00 ロペスラリーさん:東シベリア(ヤクーツク)
- いくつかのキャノピーコンダクタンスの式からひとつを選んで、ペンマンモンティースの式で蒸散量を算定
- 灌漑後はその式でOK。水蒸気量とキャノピーコンダクタンスがきれいな関係となる。
- が、水が足りないときは、合わなくなる。
- で、それがどうしたの?→土壌水分が足りるか足りないかが重要。
- 14:15 太田先生
- 順応なのか、順化なのか。を知りたい。
- 流量シミュレーション5分の地形データ(ETOPO5)で十分。
- 流下モデルの速度は1.5m/sが良い。
- (誰かのコメント)光合成計算のためのLAIとxxのためのLAIはそもそも違うもの。なのに、同じものを使ってよいのか?
- 14:35 隅田さん:
- 14:50 宮地さん(名古屋大):
- Terra/MODISを使ったLAI推定/検証
- 衛星データのほうが変動が大きい。また、解像度(MODIS1km)による誤差もある。
- LANDSATやASTER(15-30m)を使用→まずまずの結果
- 福島先生コメント
- 観測がうまく行った年は、乾燥なのか湿潤なのか?→GAMEは乾燥・湿潤交互、CRESTは良く分からない(どちらかというと乾燥か)。
- 2年連続乾燥した年では、1.5年くらいで蒸散量が落ちた。
- 永久凍土をどれくらい使えて、その使用条件は何か?→水資源としても面白いか。貯めるプロセスもつきとめたい。
- 15:15 沢田さん(森林総研)
- カンボジア・メコン、水循環素過程解明
- ノイズをある数値的処理で取り除く。そのデータを提供している。
- 20年間の全球NOAAデータを用いて、経年変化と季節変化のデータを作成。
- NDII(水分指数)??ハッパの水分らしい。今後実際の物理量と結び付けていく。
- タイとベトナムの国境がくっきり。なぜだろう。→ベトナムには森林、タイには農地。
- 15:30 鈴木先生
- コグマ、ランビルなど。
- 小松さんの結果。斜面では樹冠上部のほうが風速が弱い。
- ボルネオの森林火災:雨の少ない場所。それはENSOとリンクする。
- 燃えなかったところ
- 15:50 田中克典さん
- 乾季後半に蒸散がピーク。
- 正味放射が最大
- 気孔コンダクタンスが低下しない
- 遮断蒸発がない
- SPACモデル
- 4-5mくらいの根の深さがインドシナでは良い
- 常緑樹は、大気が求めるだけ(蒸発強制するだけ)蒸散できる(自由に根を張れる)
- 落葉樹が生えているところには、常緑樹は栄え得ない。
- 16:05 熊谷さん
- 温暖化時の気象確率の変化から、陸面の応答を確率分布の変化で見る。
- Leuning型とNorman型:前者はCO2上昇の影響が強く出るので、大きく増加する。
- 現在に観測、未来にGCMを使うと、フォーシングの一貫性が失われる。
- 面白い。
- 16:35 総合討論
- 太田先生
- 太田先生2
- 福島先生
- 小川先生
- 塚本先生
3/30 森林水文ワークショップ
- 9:00 大手先生オーバービュー
- グロスフラックスを描写するためのツールとして1軸以上追加する
- HDO, H218O, 13CO2, 15NH4, 15NO3, 15NNO, 18O in 有機物
- 9:23 杉本先生
- 東シベリアタイガ林の植物活性の年々変動
- 乾燥地:水が制限要因
- 枝の水同位体比=吸ってる水(土壌水の水同位体比が分かると吸水深度)、大気に戻す水
- 東シベリア乾燥環境下では、ハッパの13Cは高くなる。
- ヤクーツクの降水:-10〜-50‰の変動
- アイスレンズ:土壌水分量が0.8(m3/m3)にも到達する。
- 永久凍土層の水が上向きに移動→乾燥時は植物が利用
- 凍ることによって、水資源の持越しが可能となる。
- IsoMATでやりたい。
- アカマツのハッパ。いつのハッパかわかる。どうやって?
- 8月の光合成は、来年の発芽に重要。
- 降水の変動→土壌水分の変動→植生活性の変動 年々遅れ。
- カラマツとアカマツでずいぶん違うらしい。。。
- -50度の越冬
- 水不足=窒素不足
- 飽差と降水は異なるので注意しましょう。
- 永久凍土はどうやって供給されたの?
- 真空蒸留、トルエン蒸留
- 11:00 芳村
- モノ載せて(徳地、大手)
- ヤクーツクシミュレーションやって(杉本)
- 館山の雪から何が分かる?(久米)
- 植生の鉛直分布の考慮?→モザイク?(高梨)
- 中国・黄土高原の森林を増やす計画がどう黄河流量に効く?(九大大槻)
- 再解析って何?(柴田)
- Δ17O(アノマリー)やって(木庭)
- 一層でなんでこんなに合うの?(鈴木雅)→鉛直運動でキャンセルアウトされるから
- チェンマイって一点?(田中延)
- 13:15 浅野さん
- 同位体斜面水文
- Buttle:流域スケールによらず、ピークに占める『古い水』は多い。
- 完全混合、ピストン流、拡散モデル
- 10cmは雨と同じ変動。94cmもまあまあ変動。渓流水はほぼ平坦。
- 滞留時間ってなんだ??同位体だと、濃度差ができるから拡散は考慮しなきゃだけど、水の滞留時間を考える際は、どうなんだ??
- 土壌中の流れ。色水をつかう。
- 谷先生のコメントがフォローできず。
- 大気だと、移流過程
- 大気は移流に関して均一なことが良いところ?
- 14:10 木庭さん
- ブラインドテストの必要性
- 1=1000-999 or 2-1???それを知るのが同位体。
- Priming Effect (足りないところにえさをあげちゃうから、おかしな感じに)
- 肥料のδ15Nは割かし一定。
- 糞尿のδ15Nはブロード。
- 脱窒と硝化でδ18Oとδ15Nの変化率が異なる。
- Δ17O 大気由来が25‰、陸由来は0‰ (硝酸に非常に差が出て有用)
- きれいな図。(10th Percentile、Median、90th Percentile)
- 最後の一押しに同位体を利用すべし!