沼シンポ幹事会
2005/08/20-22
2日目
- 江守さん
- 温暖化が大好き
- 沼口さん曰く:エラーバーをつけないとサイエンスじゃない。→10年で進歩した。
- ハドレーセンターでは、チューニングパラメータを変化させた膨大な実験を行い、現在の気候再現性スコア(みたいなもの)で重み付けして、
一つのモデルによる、『客観的な』推定範囲と確率が出せる!!
- 結局パラメータ選択は恣意的だし、モデルそのもののバイアス(みたいなもの)は除去できない
- 物理的・合理的に説明可能であること、にこだわっていきたい。←そうすれば、温暖化専門家じゃなくても興味を持てる。
- 低気圧(500hPaの鉛直風)が強くなって雨が増えるのか、水蒸気が多くなって雨が増えるのか。それを区別する。
- (温暖化時には、弱い低気圧の際の雨は弱まる)=>未解明。
- 十字架
- 温暖化に伴う水循環の変化を「客観的」エラーバーとメカニズム説明をつけて予測すること。
- 全球気温変化も水循環がキーポイント/雲のフィードバックプロセス
- 温暖化科学の形成(気候力学の応用として)
- 温暖化して雨が増えるのはなぜ自明か。
- 蒸発が増えるから。
- 放射冷却が増えるから。
- etc.etc.
- 鈴木さん
- エアロゾル雲微物理大好き
- SST固定かどうかでずいぶん結果が変化する。
- ビン法(階級に区切ること)を独自に組み込んで詳細にモデル化する。
- 陸上と海上において、雲の粒径と雲厚さの関係が異なってくる。
- 雷発生とエアロゾルが関係ありそう。(TRMM-LISで雷頻度は観測)
- Warm Rainが抑制→あられが増える→雷増える。
- 衛星観測・航空機観測
- 渡部さん
- 結果的・意識的底上げ方環境研究者
- 気候力学体系化に関心
- 水は熱の担い手。(潜熱)
- コミット:気候システムにおける水循環
- モンスーン(インドでの潜熱放出(降水)を熱源):インド・インドシナで上昇流、アフリカ北部で下降流
- 循環は予測しやすいが、降水は難しい
- 降水形成のシステムが、力学ではなく、さらに小スケールの仕組みになっているから?
- SSTがGivenだと、場所によって悪影響?インド洋は特に。
- しかし、モデルがパーフェクトなら、観測SSTを与えて関係ないはず。
- 安定した状態において、Forcingの変化がどの程度気候に影響を及ぼすか。を数学的に解く。非線形な式を線形化する。
- どこまで含むか。『水循環環境学』??
- 陸域ダウンスケール→人間との関わりなど。
- リニアモデルは、プロセス(因果関係)スタディのため。観測がいうプロセスとは素過程。
- 栗田さん
- ラグランジュ水循環大好き
- グローバル系水同位体循環からはリトリート。
- H2OとCO2のやり取り。18Oを用いたCO2ラベリング。
- 長期的にはCO2交換速度とか、やるべきか。
- 芳村
- 鼎さん
- HIS大好き
- 学生の将来のためになるような研究をサポートしたいなあ。
- 今の日本にあるような情報・基盤が世界(発展途上国)で利用可能になるように。
- 日本の不十分なところを見つけ出す
- 温暖化・水不足も、なにか貢献したい。
- また、水資源開発に関する科学的見地に立つ意見をぜひ述べたい。(義務ではあるだろう。江守)
- 遠藤さん
- 国家の役割とは何か。水管理における政府の役割とは何か。
- 国家と市場の適切な役割分担。
- 政府活用型・市場活用型・ボランティア型
- 温暖化の環境税は何に当たるか。(市場活用ともいえるのでは。江守)
- 漁民の森
- 水銀行(アメリカ)
- 国際河川における舟運
- 水の経済学は?→環境経済学がもしかしたら含むかも。
- 温暖化に関するワーニングシステム
- 篠田さん
- 雲大好き
- Keyとなるプロセス:地表面−境界層−対流
- ゾンデを初期値にしてメソモデルラン。対流がポコポコ立つのが目標。
- 環境場と降水システムの相互影響。
- 雲解像モデルの改良(Cold rainだけでなく、Warm rainも)
- 雲解像とは2.5km以下であるべし。
- GCMのパラメタゼーションと比較するには、積雲立ってるたってない関係なくグリッド平均しなければいけない。
- 樋口さん
- 衛星イメージ大好き
- 業界のsectionalizmがひどい。道具縛りの異文化交流。
- 衛星データから気候区分焼き直し
- 福富さん
- 予測のための基礎情報大好き
- 北ユーラシア大気水循環場
- 最近30年間は、東シベリア(レナ)・西シベリア(オビ)の河川流量は逆相関
- JJフォーラム:JAMSTEC/JAXAフォーラム
- 大気−陸面相互作用を狙っている。
- 夏の土壌水分の重要性を具体的に指摘すべし。
- 全体
- ツール区切りがいいのでは?栗田
- というよりは、Fusionセッションはどうか?
- 予測よりは理解か。
- その場合の腹のくくり具合をどう示すか。(どうも自分勝手に聞こえる)
- 十字架の話(死ぬまでにこんなことをやりたい≒各素過程・分野を結びつける
- 幹事全員は講演者にもなる。そして、パネルDで前回幹事に弾劾される、というような。
- 5セッション、各4人(含む幹事2名):(赤字:趣旨説明、黒字:発表
者、()内:バックアップ)
- (10:00-12:00)『気候システムにおける水(渡部・篠田)』:渡部・渡
部・谷本・(福富)・(小倉)・篠田・樋口・(大島)・(谷本)・(羽角)・(稲津)・(小木)・(中野渡)・(對馬)
- (13:15-15:15)『大気→陸面(陸面→大気は空白)大気陸面相互作用・陸面境界層・対流活動(樋口・田
中)』:樋口・山田
(広)・田中賢(相
馬)・浅沼(檜山)・樋口・森脇・(渡辺力)・(平林)・(上野)・(檜山)・(伊藤)・(西田顕)
- (15:30-17:30)『(ラグランジュ)水・物質循環・応用(栗田・芳村)』:芳村・栗田・河宮・藤原・須藤・(大手)・(江口)・(浅野/内田)・(木庭)・(中塚)
- 栗田が大気色水→河宮が海色水→藤原が検証→須藤がケミカル
- 『エアロゾル・雲・降水・放射(鈴木・篠田)』:篠田・竹村・竹見・鈴木・茂木・(岡本)・(井口)・(重)・(森)
- 『水循環予測(江守)』:江守・(洪水?)、加藤てる・
榎本・(仲江川?)・江守・(久保田)
- 季節予報スケールで予報を手がける人(気象庁気候研究科は?)
- 理解を目指したものの落とし前。
- 『文理融合は可能か(鼎・遠藤):鼎・高橋(潔)・美留町・遠
藤・
鼎
- 『応用水循環』:栗田・(木庭)・(河宮)・(中
塚)・(伊藤)・(西田顕)
- 『モデルにおけるマルチスケールインタラクショ
ン』:渡部・篠田・(小倉)・(對馬)・(加藤)・(茂木)・(竹見)
- ??『海洋循環』
- ??『雪氷』:(白岩)
- ??『データセット』:福富・樋口・(増田)・
(佐藤しんすけ)・(堀の内)
- あえてセッションにニッチをつくり、チェアが『このセッションに空白域があること』をアピール。
- ロジスティック
- 3月東京(生研)2日間、バックアップ千葉・名古屋
- 担当
- 広報:樋口、江守
- プログラム:篠田、鈴木
- 会場:芳村
- 取りまとめ:栗田
- スポンサー:鼎
- 招待のみ。
- パネルディスカッション
- 沖、佐藤正樹、山中(ガラ)、阿部彩
子、桑形、高藪、上野、松山、渡辺力、増田
- 栗田、鼎
- 司会:江守
- タイトル
- 『水循環環境科学のアプローチ』
- 『水循環環境科学ってどうよ?』