AGU Fall Meeting 2005
2005/12/5-9 @Sanfrancisco
12/5 (MON)
- 自分の発表:
- 反応はまあまあだが、ニーズの蚊帳の外、という感じ。
- W. Rileyと話せてよかった。基本的には結構似ている。最下層土壌からの流出が異なる(LSM/TOP)。
- 経年変化はあるのか。陸面起源のそれは?
- はじめの同位体循環の図は、モデルのパラメータに見えてしまうようだ。
- 河川が合わない、というのにはみな苦笑。
- ドラフトでも発表にあったペーパーを用意すること。
- AnnのFlyerも作ってあげたらよかった。
- ポスターに顔写真があったほうがよいかも。
- D.T Fischer
- FogとRainの同位体は異なる!さっそくノブアキさんのところにお願いしてみよう。
- J.P Dodd
- カナダのセルロース同位体とGNIP。結構あうらしい。半年ごとのセルロースデータがあるがGNIPが足りない。シミュレーションの価値
アリ。
- お昼休み
- 大手先生と研究打ち合わせ
- 桐生データを使ってモデル検証を。水蒸気を取るため張り付くべき。
- 日本と韓国・中国のd-excess変動はなぜ一緒なのか。
- 高解像度にすればどうなるのか。
- 領域化。日本海起源の量はどれくらいか。Mikeの結果をみたい。
- 同位体に影響する、同位体そのもの以外のモデリングの改良を指摘することはできるか。
- やっぱりケミカルトランスポートを。
- Stable isotopes in soil-plant-atmosphere interaction
- Net ecosystem exchange (NEE)
からrespirationとphotosynthesisを分離するのが共通目的。
- とはいえ、Nighttime
respirationがややこしかったり、植物によって分別が違ったり、状況によって過程が変わるようだったりして、道のりは長そうだ。
- Keeling PlotとEddy Correlation(Flux
ratio)の結果を比較。フットプリントが異なることにより、結果に5‰ほどの違い。
12/6 (TUE)
- Paleoセッション:Juliaの発表:
- d-excessも再現できている??
- Short-termの変動には表層気温とStorm Trackが効いている??
- Latest Evidence of Global Warming and Global Dimming
- 複数モデルアンサンブルと観測。うまくいったりいかなかったり。どれも似てる。
- 鉛直プロファイルを見ると、表層では上昇トレンドだが、上層ではそうでもない。(M Free)
- 北米では雪は減少傾向。
- 同位体セッション:おもしろかった。IsoFluxについてかなり考えた。あと、CO2とH2Oの18Oが交換されるとき、収支は閉じなくて
良いのだろうか。
- CJ Still
- ISOLSMを使ったIsoFLUX推定。曇りの日は負のIsoFlux。←蒸散がなく葉の同位体比が変わらないからキャノピーCO2の
18O
も変わらないから。
- C Lai
- 水蒸気同位体比の日変化(日中下がる)。
- soil Evaporation/Transpiration/大気項と分離し、Isofluxを推定するが、説明できない。
- 軽い同位体が出るのがsoil
Evaporationだが。。。朝に重くなっているのはなぜか考えるのが近道かもしれない。(朝露による分別??)
- U Seibt
- M Strong
- テキサスの水蒸気のHDOを亜鉛還元法で。短周期を長期間持っている。Trajectoryが東からは重い、西からは軽い。
Rainout
の影響か。
- データをもらって、シミュレーションする価値あり。
- HDO鉛直分布も観測。
- JB West
- Bowenの緯度・高度降水同位体分布をSource
Waterとして使っているはずの色んな物質の同位体比の全球分布を推定。コットンセルロースとか、大豆脂質とか。まあまああってるらしい。どうだか。
- お昼休み:竹内さん・栗田さんと。
- 大手先生:
- 0次谷では、基岩の集水域と表面の集水域が異なりが大きい。
- 日本のような花崗岩地形では100ha(5次?)くらいで一致してくる模様。
- 堆積岩地形では、全ての面積がスケールアップする。
- LSMセッション
- あまり目新しいのはない。
- HI Choiさんがベットロック深さも考慮したLSMと河川シミュレーションを、
- F Suさんがラプラタでの1/8度の河川シミュレーションをしている。
12/7 (Wed)
- あんまりおもしろいセッションが無い。会場には行ってみたけどやっぱりなかった。お内職。
12/8 (Thu)
- MarriottでのKatrinaのセッションに顔を出すが、あんまり盛り上がってない。意外。
- Climate change, Land use and Biogeochemistry of Boreal Ecosystems
- Precipitation Product Development:面白ポスター多数。
- N. Voisin: ERA40, GPCP, NEXRADとVICを用いて洪水・渇水予測。
- J Li: MM5を使って気象予測。
- Z
Liu:TRMMで準リアルタイム(5時間)データ公開。アフリカや北朝鮮の穀物生産に使える、ということだが。。。インターネット
はあるんだろうか。
- CB Young:NEXRAD(全米版レーダーアメダスみたいなもん)検証
- KJ Franz:SNOW17を使って積雪推定。降雪に関して衛星は全然だめ。
- Y. Chiang:降水データとANN。
- 全球降水→河川検証というのが多かった気がする。
- Evapotranspiration Measurement, Monitoring:
- MP Bleiweiss: LANDSATイメージ。円形農地がきれいだった。
- 丸山さん:結露がどこから来ているか知りたい、とのこと。
- Great Plainsを対象としてる研究も多かった。
- 昼休み:栗田さんと議論。スナップショットではC&Gは成立しないのでは、という話に。平衡層が成立しないのが原因だと思う。長時間
平均だと成り立つのは確かなので、時間積分がその形になるような式系を考えたらよいかもしれない。
- IPCC AR4 Implecation:GCM結果を使って流量がどう変わるか、とか。
- EP
Maurer:データコレクション・ダウンスケールに特色アリ。流量が変わるかどうかは、気温変化による雪解けの開始が早まることに依存する。
- Auraセッション
- J. Worden, K. Bowman, D. Noone:Observation of HDO by TES
- 下層の水蒸気HDOを観測。エラーは高緯度ほど高い(50‰とか。)
- 水蒸気量を横軸に、δDを縦軸にして、Rayleighライン(水蒸気が少ないほど減る)とEvaporationライン(その水蒸気量
近辺の温度の関数)の間に水蒸気の同位体はプロットされる。全ての水蒸気はそれらのミックス。
- D Noone, J Wordson, K Bowman
- 水のサイクルが分かる、というが、あまり分かりやすくない。
- 成層圏の同位体は重い。なぜか。(どれくらい対流圏の水蒸気が入ってきてるか、を推定したい)
12/8 (Fri)
- IPCCAR4口頭セッション
- 日本人がまったくいない!問題だ。というか僕らの仕事なのでちゃんとやらなければ。
- M Dettinger
- AR3とAR4の比較。
- カリフォルニアでは少し寒冷化。(温暖化と乾燥化の結果になるモデルが少ない)
- 雪解けのタイミングが流量に大きく影響。
- PCD Milly
- おっさんだ。意外。
- StreamFlowのRMSEの上位10個を選んだ。
- 年のRunoffは人間活動の影響少ないからOK。(という言い訳)
- 流路網/ポストプロセスは使っていない。
- ヨーロッパ、中東、南西北米、アマゾン南アフリカなので乾く。
- AF Hamlet
- 『スーパーアンサンブル』→どこがスーパーか分からなかった。
- C Bonfils
- GCMによって、フォーシングが異なるから(人間起源の要素があったりなかったり)、それで20世紀再現性がどれだけことなるか。
(GISSが全て入っていて、MIROCはその次)
- しかし、どうなんだろう。モデル間の違いがでかい気がするが。
- 今のところあんまり違いはないがちゃんと入れよう、という結論。
- P Faggian
- アルプスの気候がどうなるか。結果はごにょごにょ。アンサンブルしなきゃだめ、とか。
- H Li
- アランロボック一派。AR4の土壌水分再現性はどうか。
- 降水再現性が悪くても、土壌水分は良かったりする。(テイラーダイアグラム)
- が、土壌水分の増加トレンドなどは再現できていない。短波放射はましだが。
- エアロゾルの間接効果が必要だが、それを考慮していてもダメ。
- どちらかといえば、LSM Offline Simulationのマターだろうな・・・
- D Wealiser→GSWP2のOki水循環図Reviseは急務!
- Okiの水循環図にはCloudsが抜けている。また、値はどうか?その図のリバイズ。
- GLDASの土壌水分量とくらべてOkiの値は非常に小さい。
- 雪はモデル間でまったく異なる(対数軸にしなければいけないくらい)。観測値も無い。
- 雲水、水蒸気、土壌水分の滞留時間比較。水蒸気は大体どのモデルも一緒。
- モデル間でFluxは結構異なるが、変化度は大体Consistant。
- 降水・蒸発・水蒸気量が全て増加するが、水蒸気量の増加が大きいので、滞留時間は伸びる。