HyARC同位体セミナー
2006/02/21-22@HyARC
- 中澤文男さん(信州大):ベルーハアイスコアの解析状況について
- ベルーハ氷河(4100m)での雪氷試料サンプリング(数mピットと171mコア)
- 夏に良く降る(同位体比は有意に高い)。
- コアでは同位体の季節変化が出ない。
- 表層の同位体比は低くなる。→昇華??
- 花粉のほうが季節が明瞭にわかる。
- 氷河は、夏の涵養が多いことがわかる。
- 冬の涵養は非常に少ない。→なので同位体比で季節変化があまり明瞭に出ない。
- 「層位」:氷とかざらめとか。
- 竹内望さん(地球研):ドゥンデ氷帽アイスコア
- オアシスプロジェクト
- 1989 Science:Thompsonによるもっとも有名な山岳アイスコア
- 2002年10月、50mコア。5cm間隔。156年分(ダストより)
- 88%氷、7%ザラメ雪、5%ダスト。表面から氷。再凍結。
- 質量収支:積雪量−融解量−昇華量
- 気温との相関はいまひとつ。
- Thompsonの結果とは全然異なる!
- 南極でも良くあったりする。
- 芳村:
- アジア内陸部で悪いねえ。中尾さん
- 河川からの蒸発とか効いているんじゃない?
- 雪の影響も大きそう。栗田さん
- 経年変化に効くの?藤田さん
- 流出の成分分離、各流域できちんと可能性を調べられたら良いね。檜山さん
- 基底が大きい地域をマスクして、同位体の感度を調べる。
- GNIPのデータの質も問題じゃない?山中さん
- 降雪の同位体比もなんとかして。栗田さん
- 融雪もなんとかして。一柳さん
- 鉛直一層モデルもなんとかして。檜山さん
- 藤田耕史さん(名古屋大):安定同位体分別に関する雪の昇華実験
- 年降水量27.6mm(毎日何らかのすごい少ない降雪がある。ほかはブリザード(18日))
- ブリザードは暖気が入ってくるとき。しかも高気圧。
- コアに残った同位体比は、暖かい可能性アリ。
- 降った雪の同位体比がコアに残らない!!!
- 昇華実験
- 日本の雪とドームふじの雪
- 「たまねぎ昇華」ではない!
- Net昇華=凝結(Ei)−実昇華(Eo)
- EiはNet昇華の3分の1くらい。
- C&Gでは合わないのか?山中さん
- 岡本道意さん(名古屋大):マーチソン隕石における水素供給源物質の同位体比
- 山中さん(筑波大):境界水文学における同位体トレーサー適用上の諸問題
- アカマツとシラカシの吸水域を同位体から知る。
- アカマツは深いところ、シラカシは浅いところを吸う。根っこの分布からもわかる。
- アカマツ単純林だと、浅いところで吸う。→競争原理
- 土壌水分の分布が結構ある。
- C&Gの妥当性を再検討
- 大気水蒸気の同位体比と相対湿度はどの高度?
- ビーズをつめないと、酸素同位体が狂う??
- Keeling Plotと比較
- 水素は、割と合うが、酸素は異なる。
- 酸素は、高さのとり方によっても異なる。
- Keeling Plotが良くない??
- 3成分分離。
- 田んぼの水・降水・河川水
- 逆問題に限界を感じている。
- 適用上の課題
- 適用条件
- 基礎理論・素過程の再確認
- 順問題的アプローチ
- モンゴルの降水同位体比日々変化
- 夏にもポコっと下がるときがある。
- シングルソース?