ISO-MATSIRO覚書:利用篇
2004/5/8-
初歩の初歩(Makefile, Mkinclude, コンパイル,等)
- $AGCMDIR/src/proj/offmat/Mkincludeをいじる
- 基本はマニュアルどおり(解像度とか)
- しかし,ISO-MATの場合,ソースプログラムをバンバン変えてしまうので,適宜プログラムファイル(xxx.o)を指定する.
- さらに,ISO-MATの場合,カップラーに送る変数,読み込む変数が増えるので,そこも変更する.具体的には
- OPTIONS = -DOPT_NSCPL=100(くらい) -DOPT_NRDAT=20(くらい)
- さらに、ヒストリ登録が多くなるため、-DOPT_NHDIM=6000000(くらい)
- 1-degの場合は、-DOPT_LINGRD、
- 南からデータが入っている場合は、-DOPT_INVGRDを指定すること。
- 植生タイプ数、土壌タイプ数の指定はそれぞれ-DOPT_IDXMIN(MAX)、-DOPT_IDSMIN(MAX)で指定する。
- (05/04/11) 鉛直土層を10以上に増やした場合、出力フィールド数上限に引っかかる。
- なぜか。include/zidim.F にある、NGDWRKがそれ。IDIM*JDIM*(KMAX+KPDIM) と定義
されるが、なぜかKMAX=1、KPMAX=18で固定。(多分、MATSIROを使用したときにそこを書き換える必要がなかったため)
- が、ISOTOPEを使うと、フィールド数が2倍必要になり、鉛直10層だと20フィールドとなってしまう。
- 対策:include/zidim.Fの書き換え、コンパイル。もしくは、Makefileでオプション指定(-
DOPT_NGDWRK=30とか)。←あまりお勧めではない。
- もちろん,$AGCMDIR/src/proj/matsiro/以下の各ソースプログラムをいじる.(いじり方は解説篇参照)
- $AGCMDIR/src で
- make clean
- make dirs
- make lib
- make gcm
- エラーがでなければ,おめでとう.
Offline,鉛直一次元に関しての諸注意
- 一般的OFFMATのプログラムのいじり方
- 一次元の場合:
- $AGCMDIR/src/physics/dtr
- $AGCMDIR/src/....
全球Offlineに関しての諸注意 (Iso-OffMATと命名)
- Restartファイルの時刻と実行シェルの時刻を合わせること。(gtheadとかでいじる)
その他:
- 実行シェル:
- 同じ値を入力したいからといって、同じファイルを読み込むと、データ内の時間ステップが一つ前に行ってしまう。コピーして別の名前にした
同じデータファイルを読み込ませるのが吉。
Coupled-ICM (陸面からの蒸発水の同位体変化を考慮した同位体循環モデル)
追加オプション
- コンパイルオプション
- 1次元Offline/全球ICM
- 同位体分別アリ/ナシ … ケミカルトレーサを睨んで。
- フルカップル同位体GCMは、AGCMのオプションにする予定
- 実行オプション
- &nmmiso
- isokin=T … 動的分別M&J79(T)、C&G65(F)
- &nmmicm
- iitr=1 … 大気同位体循環モデルの繰り返し計算回数。
- &nmmgnd
- netgdi=T … 土壌水分移動の際、Rechards・Overflowを計算した後、netのflux量による移動を考慮す
るか(T)、それぞれを順番に考慮するか(F)。要は、Fは良く混ざる。スピンナップには良い。
- litr=1 … 葉っぱ内水分移動
の繰り返し計算回数。(nitrに乗じる)
- vew=1.0*IDXNUM [kg/m3]
… 植物幹内の水分/1立方mの空間(直径30cmの木が240本/ha、含水率は60%として。樹種によって変更可能)
- &nmmwfp
- vgopt=F … Van Guntchenによる透水係数算定式を用いるか。
追加パラメタ
- 植生パラメタ:lx, ly, lz, lwv:それぞれ葉っぱの長さ・幅・厚さ・含水率。樹種によって変更可能。