同位体フラックス観測@田無

7月から、松尾くん・小森さんを中心に田んぼからの蒸発散フラックスの同位体比を測定する、というプロジェクトを実施しています。僕も二回目の参加でした。

このプロジェクト、小森さんが生研に来たときくらい(6年前?)から「できたらいいねー」なんて話していたもので、実現にこぎつけた松尾くんと小森さんの実行力には本当に敬服します。小森さんが長年研究しているREAというフラックス測定手法は空気を実際に捕集するので、微少気体のフラックス測定との相性が良いのです。さらに、実際にこの手法で同位体フラックスを測定した人はいまだおらず、成功すれば世界初です。すごい!

同位体比を測定することにより、長年の懸念かつ手つかずの問題である蒸発フラックスと蒸散フラックスの分離ができるようになるはずなので、そういう意味でもとても奥の深い研究です。

というわけで、今日は僕も参加させてもらったわけです(半日だけ)。機器の設置も終わり、ルーチンワーク化も順調に進んでいるようでした。すばらしい。季節的に蒸発散がバンバンでてそうなのはいいことなんですが、とにかく暑いので人間の方の体力が心配です。無事に終わりますように。

category:Research author: kei at 2010-07-27 (Tue) 02:47:14

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