GettelmanA_GRL_2002a †
Gettelman, A., W.J.Randel, F.Wu, and S.T.Massie, Transport of water vapor in the tropical tropopouse layer, GRL, 29, doi:10.1029/2001GL013818, 2002.
Messages †
- Gettelman and Webster, 2005に続く、Back Trajectoryモデル開発論文。
- 研究動機は、成層圏論文にありがちなやつ。
- 40年で水蒸気量があがっている(SPARC,2000)
- Trapopauseの温度は下がっている(Randel et al., 2001)
- Tropopauseでの温度分布と水蒸気分布のズレの原因は水平輸送である、というHolton and Gettelman, 2001の結論を3次元Back Trajectory Modelで支持。
Details †
- 10日毎・1度x1度(40N-40S)・対流圏界面付近の5高度から、風の場だけでBack Trajectory。(つまり432,000BT/month)
- Forwardで水蒸気量の変動を計算。(使用するのはRHの3次元分布のみ)
- RH>cRHのとき、氷形成。形成速度はパラメタ
- RH<100%のとき、氷蒸発。蒸発速度はパラメタ
- 氷があるとき、氷落下。落下速度はパラメタ
- →これらだけで、定性的な観測分布と合う、というのだから驚き。
Question †
Memo †
- ラグランジュなモデルだが、オイラーな要素も含んでいる。ユニークなモデルが面白い。
- 意外なのは、たった10daysのBTなのに、Initial(RH50%一様)にほとんど依存しないということ。不思議。